- 特別養護老人ホーム ながうらの郷 様
- 2022年
- 介護施設
ZEB化実証事業工事
施工概要
地区 | 新潟市北区 |
工事内容 | パッケージエアコンのZEB化実証事業工事 |
施工時期 | 2020年8月~2022年1月 |
特別養護老人ホーム ながうらの郷 様のZEB化改修工事。
外皮性能の向上や高効率設備機器の導入、BEMSや各種センサー制御の導入による省エネ化を図りました。
また、太陽熱利用設備・太陽光発電設備・蓄電池設備やコージェネレーション設備を導入し、災害時にも対応可能な施設を目指しました。
エネルギー需要の削減
外皮改修工事
- 遮熱・断熱性能の高い真空ガラス・複層ガラス窓を導入したほか、屋根裏の断熱工事も行いました。
- 外皮性能を向上させることで、快適な室内温度を保つために必要なエネルギー量を削減しました。
省エネルギー化
空調設備工事
- エネルギー消費効率の高い空調機へと更新しました。
(マルチエアコン、パッケージエアコン、ルームエアコン) - 人感センサーが室内人数の増減による室温の変化を予測。空調能力を自動で調整し、室温の変動を抑えることができます。
(マルチエアコン、パッケージエアコン) - 輻射温度センサーによって温度ムラや冷房時の冷え過ぎを抑制します。
(マルチエアコン、パッケージエアコン)
換気設備工事
- 全熱交換形換気扇「ロスナイ」を導入。外気導入に伴う冷暖房負荷を低減させます。
- 室内のCO2濃度に応じた外気導入量の制御が可能になりました。外気導入を適正量に抑えることで電気使用量と空調負荷を低減させます。(一部エリア)
- 夏季、夜間の涼しい外気を取り入れることで室温上昇を抑えるナイトパージ換気を導入。翌朝の冷房立ち上げ時の空調負荷を軽減します。(一部エリア)
給湯設備工事
- 業務用ヒートポンプ給湯器(業務用エコキュート)を導入。空気の熱を利用してお湯を作るため、ガス給湯器よりもエネルギー消費量を抑えられます。
- ヒートポンプ給湯器の不具合や湯切れ時のバックアップのため、既設の業務用ガス給湯器を更新して併設しました。
照明設備工事
- 照明器具をLED照明に更新。
- 明るさ検知・人感検知による照明制御、タイムスケジュール制御によって消費電力を削減します。
コージェネレーション設備の導入
- ガスコージェネレーションシステムを導入。ヒートポンプ給湯器や空調機(一部エリア)の停電時単独運転を可能にしました。
- 発電時に発生する排熱を利用してお湯を作ることができるため、省エネ効果があります。
BEMS(Building Energy Management System)の導入
- 遠隔制御、タイマー制御による効率的な設備運用が可能です。
- 各設備で使用される電力量やガス量等のデータを収集・見える化。運用改善に活用できます。
超高効率変圧器(超高効率トランス)の導入
- 変圧器は24時間休みなく稼働するなかで、電力を少しずつロスしています。
待機電力が極めて低い超高効率変圧器を導入することで、電力ロスを削減しました。
創エネ技術による再生可能エネルギーの活用
太陽熱利用設備の導入
- 太陽熱を利用して温水を作り、給湯にかかる光熱費を削減します。
太陽光発電設備、蓄電池設備の導入
- 太陽光発電を行い、蓄電池によって効率的な電力使用を可能にしました。