ビジネスサポート部 部長 Hさん
- 2025年3月24日

今回の社員インタビューはビジネスサポート部の部長であるHさんに、社内で行なっている取り組みやビジネスサポート部の今後の展望などをお聞きしました。
(※内容は取材当時のものです。)
――ビジネスサポート部の概要についてお聞きします。現在、ビジネスサポート部(以下、BS部)の人数は何人ですか。

私を含めて5人です。
――どういった業務を行なっている部署ですか。

主に、工事やメンテナンスなどを行う現場部門の業務サポートおよび代行をしています。
書類作成業務が中心で、例えば施工計画書を作ったり、産廃契約書類や安全書類を手配してまとめたりしています。
書類業務以外にも、養生作業や工事写真の撮影などで実際の現場に出向いて手伝うこともしています。
――部長のHさんはどういった仕事をされていますか。

工事に必要な書類を作るにあたって図面を見るなどして、どんなことに気を付けて現場をフォローしていくべきかを確認して部員の皆さんに指示を出したり、業務を進める中で分からないことが出てきたときに質問を受けたりしています。
――Hさんは研冷工業に入る前は現場管理をされていたんですよね。

この仕事に就くまで35年以上、現場管理の仕事一筋でやってきました。
――もともと現場に出ていた経験を活かしてBS部で指揮を執っているんですね。

そうですね。現場の経験が無いと中々気付けないようなところをフォローしているつもりです。
あとは、消防法や騒音・振動規制法に関わる諸官庁届出書類について、まだ部員の皆さんも不慣れなところもあるので、届出自体が必要かどうかも含めてチェックしたり、場合によっては届出先に打合せにいったりしています。
――BS部は現場のサポート以外にも、社内勉強会を企画して立ち上げましたよね。

はい。若手技術者を育てるというコンセプトで「KEN塾」という社内勉強会を隔週で開催しています。
内勤社員や現場部門の若い人たちが、 普段の業務だけでは中々身につかないところをフォローできたらという思いで、外部講師の方の力も借りて行なっています。
空調・換気の基礎知識からスタートして、最近では見積り・積算の実習を行なっています。
――BS部内でも勉強会の時間を設けているようですが、どういった内容を扱っているんですか?

工事を受注してからの現場の流れについてや、図面の見方などです。
過去の工事写真などの竣工書類を見ながら、具体的にどう工事が進んでいくのかを解説するなどしました。
BS部はまだ立ち上がって1年くらいで、初めは工事のことを全く知らない人が多かったので、まずは「工事とはなんぞや?」というところから進めてきました。
書類業務をただ代行するだけではなく、その仕事がどういう風に必要になってくるのかを理解したうえで進めてほしいという思いから行なっています。
――なるほど。それも普段、机で仕事をするだけでは習得が難しいですからね。

ただ、それでも限界はあって、実際に見たり触れたりしないと知識を自分のものにするのは難しいと思います。
例えば配管ひとつを取っても、実際に使われているところを見ないと、何にどう使わるのかがピンとこないと思います。
ですので、なるべく事務所だけではなくて現場に出向くことができるように心掛けています。
――機械設備って普段の生活で触れる機会も少ないですからね。

そうですね。
現場を知ることによって「あ、こういうところも手伝えるかな」とか「こういう風にしたほうが現場の人は助かるのかな」とか、そういった気づきも生まれてくるんじゃないかなと思います。
――Hさんは現場管理を長くやってきて豊富な知識や経験をお持ちですが、そうでない人に教えるのはまた別の技術が必要になってくると思います。部員などに教える際に心掛けていることは何ですか?

ずっと現場をやってきたので、専門用語などをつい意識せずに使ってしまいがちです。
ですので、なるべく分かりやすく、初心者の頃を思い出しながら同じ目線になって教えられるように心掛けています。
――私も専門的なことを教わるとき、一つひとつの用語にいちいち質問するのは悪いかな、と遠慮してしまうかもしれません。

そういうケースもあるかもしれませんね。
ですのでKEN塾のときもそうですが、教えるときは相手の表情や反応をうかがいながら進めています。
分かっているのかな?分かっていないけど質問しづらいのかな?とこちらから気付けるようにアンテナを張っています。
――部長としてBS部をどのようにしていきたいという展望はありますか。

まずBS部は働き方改革や残業時間の抑制に取り組むため、特に現場部門の負担を軽減するために立ち上がりました。
現場部門の「負担」というのは単純に業務量の負担もありますが、心的な負担も軽視できません。
特に一人で現場を担当して、それも現場事務所に常駐していると孤独感みたいなものが生まれてしまいます。個人差はあるかも知れませんが。
現場が大きければ大きいほど色々な責任が付いてきて、「なんで俺ばっかり一人で大変な思いをしてるんだ」といった考えに至ってしまうこともあります。
そういった人をサポートしたり分業したりすることで生まれる利点として、ただ人手が増えてラクになるだけでなく、「一緒に手伝ってくれる人がいる」「見てくれている人がいる」その存在自体が心的な負担を軽減してくれると考えています。
ですので、今もBS部の皆さんは現場と一緒にモノづくりをするという当事者意識を持って仕事に取り組んでくれていますが、その気持ちを持ち続けて、サポートできる仕事の幅を広げていけたらと思います。
――余裕ができることで仕事の品質の向上にも繋がりそうですね。

そうですね。私が望んでいるのはそこです。
現場の負担を減らすことが、より良い仕事に繋がったり後進の育成に繋がったりする良いサイクルを生めたらいいなと思います。
――具体的に、今後やっていきたいことはありますか。

例えば技術部の修理・メンテナンスの現場で、実作業は専門の協力業者さんが行う場合でも、研冷工業の社員の立ち合いが必要なことが少なくないです。
そうした立ち合いの現場をBS部が代わって、技術部メンバーがもう少し代休を取りやすくなるようにできたらと考えています。これまでにも既に何回かそうした対応をしたことはありますが、もっと推し進められたらと思います。
そして将来はBS部で見積りを代わりに作ったり、図面を扱えるようにしていけたらと考えています。
見積りができるようになれば、現調して見積りもできるようになるかなとか、そういった将来的なことを見越してKEN塾に見積もりの講義を追加しました。
見積もりの作り方を学ぶことは工事を学ぶことでもあるので、注力できたらと思います。
――Hさんが仕事をするうえで大切にしていることは何ですか。

施主やお客様にどれだけ寄り添えるかですね。
――寄り添うというと?

工事を請け負ったときに、ただ図面通りに作って工事が終わればいいやといった、ただこなすだけの仕事はしたくないですね。
現場管理をやっていたときは、少しでも使う人が使いやすいようにとか、メンテナンスや運用がしやすいとかを意識していました。
研冷工業はお客様と直接仕事ができる機会が多いので「こうしたほうがお客さんにとって良いかな」という気持ちを忘れなければ、仕事のやりがいは大きいと思います。
――研冷工業の良いところってどんなところだと思いますか?

この会社の人はみんな真面目だと思います。
他の人も言っていましたが、「ありがとう」を言える人が多いなと思いますね。
――これから研冷工業で現場の仕事をやってみたいと考えてくれている方に向けて、メッセージをお願いします。

実際に現場を担当することになったとき、現場管理としては一人で担当することが多いと思いますが、その周りで色々な形でサポートしていきますので安心して挑戦してほしいと思います。
――Hさんご自身のことも聞かせてください。休日の趣味などはありますか。

これといった趣味が無いのですが……
休みの日は録画しておいたドラマや映画を観ることが多いです。
――どんなものを観るんですか?

最近観たものだと『S.W.A.T』とか『クリミナル・マインド』とかが面白かったですね。
昔だったら『24』とか。海外ドラマが多いです。
――アクションものというか、スリルのあるものが多いですね。

そうですね。『ウォーキング・デッド』も好きでした。
――ありがとうございます。最後に、座右の銘を教えてください。

これも思いつかなかったんですが……
普段から意識しているのは、何事も人への感謝の気持ちを忘れないことです。
現場管理の仕事をしていたときに様々な現場に携わりました。どんな現場でも色々な問題が発生しますが、そこでアドバイスをくれる人や助けてくれる人のおかげで問題を解決することができました。
ですので、竣工を迎えたときは達成感よりも先に「ああ、今回も色々な人に助けてもらったお陰でここまで辿り着けたな」と安堵することが多いです。
現場でそうした経験を多くしてきましたし、今も多くの人に助けられているので、人への感謝の気持ちを忘れないようにしています。
それと、誰が言ったか忘れましたが、「人はやったことよりやらなかったことを後悔する」という言葉があったと思います。
そういう意味で、いくつになっても挑戦する気持ちは忘れないようにしないといけないなと思います。
Hさん、ありがとうございました!