技術部 Aさん
- 2020年7月27日
今回の社員インタビューはエンジニアリング事業部 技術部のAさん。
株式会社ツガミ様の長岡工場の空調設備更新工事を担当した際のお話を中心に伺いました。
(※内容は取材当時のものです。)
(※部署の呼称のみ2024年7月現在のものに変更しています。)
――Aさんはどういったお仕事をされていますか。
技術部にて、機械設備の保守メンテナンスをはじめ、修理・故障や不具合への対応と、それに伴う小工事等を主に行なっています。
また、メンテナンスを行なっている設備の更新等のご依頼にも対応しています。
――小工事とは?
例えば空調設備の設置など、規模の小さな工事です。
――研冷工業には設備部とリニューアル部と技術部とがありますが、お仕事はどう違うのでしょうか。
設備部やリニューアル部は設備工事の現場管理を担当していて、新築工事や改築工事などにおける機械設備の新設や更新工事を行います。
私たち技術部は主に設備のメンテナンスを担当しており、協力業者さんにお任せする部分もありますが、機器の故障の際など素早い対応が求められることが多いので自分の手で修理することも多いです。
技術部では定期的なメンテナンスのためにお客様のところに伺うことが多いので、機器が順調に使用できるよう提案すべきことがあれば提案することを心がけています。
――どういった流れでご依頼をいただくのでしょうか。
例えば空調機にエラーが発生した場合、表示されるエラー番号とメーカー名を聞きます。
エラー番号とメーカー名が分かれば、どこが悪いのかがおおよそ分かるので、どういった異常なのかを伝えます。
ただ、実際に調べないと部品が特定できないので、一度現地調査に伺います。
その後、見積もりを作成し、正式にご依頼をいただけたら施工を行います。
空調機等の機械は10〜13年くらいが更新時期となっているので、ご依頼をいただいてから動くだけでなく、トラブルが起こる前にこちらからお声掛けすることを心がけています。
――その更新時期というのは、メーカーによって推奨された年数があるのでしょうか。
そうですね。家庭用のルームエアコン等であれば機械の本体に設計寿命が記載されていますが、業務用は本体に記載されていないことが多いです。
――と言うことは、お客様の設備がどのくらいの耐用年数のもので、いつから使用しているかをこちらで管理しているのですか?
よく保守メンテナンスに伺っているお客様のものはおおよそ頭に入っています。
毎年メンテナンスに伺っているところなどは、あと◯年したら更新だ、と考えて仕事をしていますね。
――ツガミ様の長岡工場の空調設備更新工事についてお聞きします。はじめに、どういったご依頼をいただきましたか。
既存の空調機が老朽化によりエラーが発生するので、夏までにまとめて更新したいというご依頼をいただきました。
――大きな規模の工事を任せていただけたのですね。これまでにもメンテナンスなどには伺っていたのでしょうか。
はい。設備部での施工実績があり、技術部でも空調機の保守メンテナンスや修理に携わっていたことから、お声掛けいただきました。
これまでの対応を評価していただけた結果が信頼に繋がったと考えています。
――良い仕事をすることで双方にメリットが生まれるのですね。工期はどのくらいでしたか。
1ヶ月程でした。
工場の稼働している中での工事なので、平日は影響が少ない機械室や屋上などの工事をさせてもらって、工場がお休みの土曜日・日曜日に事務所などの工事をさせてもらいました。
――設備の更新による新たなメリットなどはありましたか。
新しい機械を導入したことで、高効率・省エネになりました。
また、それまでは冷温水発生機が1台設置されていましたが、今回の更新では容量の小さいものを2台設置に変更しました。
――2台に分けることでどういった効果があるのでしょうか?
1台のみだと、もしその1台が止まってしまった際には全ての空調が停止してしまいますが、2台に分けることでリスクの分散になります。
もし片方1台が止まってしまってももう1台が動いていれば、能力は落ちますが、全て停止してしまう事態を防げます。
――ただ機械を新しくするだけでなく、運用面の見直しも図れるのですね。
そうですね。
また、空調機の位置に関して、建物内の間取りやパーテーションが昔と今とで異なっているので、変更に合わせた効率の良い設置位置を提案させてもらいました。
厨房に関しても、従業員の方から暑いという声があり、こちらも効率の良い位置に変更しました。
――苦労した点や工夫した点などがあれば教えてください。
図面を書くのが大変でした。
古い図面を作り直す必要があったのでスケールを片手に一からひとつひとつ測りました。
工期が限られていたことから、あらかじめ配管を加工しておき、現場ではボルトやナットを締めるだけという方法をとったのですが、その配管の寸法取りが一番大変でした。
――大きな建物ですし、それは大変そうですね。協力業者さんにも手伝って貰ったのですか?
自分で行いました。現場で図面を描きながら、パソコン開きながら……(笑)
ただ、施工時に1本だけ合わなかった配管があり、その日のうちに職人さんが持ち帰って、翌朝には直したものを持ってきてくださり、とても助かりました。
――Aさんのお仕事についてもお聞きします。この仕事をする上で大切にしていることはありますか。
協力業者さんも含め、良い関係で楽しく仕事をできるように心がけています。
それがお客様の為の良い仕事にも繋がると思います。
――この仕事のやりがいや面白さはなんですか。
良い仕事ができれば自信や技術、知識に繋がり、また次に活かしていけるところです。
経験の無いことにも挑戦していって、出来ることが増えていくところが面白いと思います。
――今後の目標や、やってみたいことはありますか。
現場では電気工事や自動制御などの電気系の知識が必要な場面が出てきますし、実際に理解できるようになってくるときっと面白いと思うので、勉強していきたいです。
Aさん、ありがとうございました!