電気部 Cさん
- 2022年11月2日
今回の社員インタビューは研冷工業が新しく取り扱いを開始した電気工事を担当しているエンジニアリング事業部 電気部のCさんに、この仕事を始めたきっかけや印象に残っている現場のエピソードなどをお聞きしました。
(※内容は取材当時のものです。)
(※部署の呼称のみ2024年7月現在のものに変更しています。)
――どういったお仕事をされていますか。
電気部に所属しており、電気設備工事の設計・施工管理をしています。
――研冷工業に入社して何年になりますか。
2年経ちました。
――入社のきっかけは何でしたか。
前職で研冷工業のとある大きな工事の設計を手伝っていたのですが、途中で訳あって退職することになりました。
そのときに研冷工業からお声掛けいただいて、私もその工事をどうしても成功させたい気持ちがあったので、お世話になろうかなと思い入社しました。
――Cさんほどのベテランは引く手数多かと思いますが、入社の決め手は他にもありますか。
研冷工業が電気工事の事業を新たに始めたいという話を聞き、ゼロからスタートするのも面白いかなと思いました。
電気工事の会社に入って、決められた仕事をこなしていくだけよりも面白いかなと。
――2年間働いてみて、どう感じましたか?
前職では県外の工事でよく出張に行っていましたが、研冷工業は出張が少ないのかなと思っていました。
電気工事は思っていたより県外の引き合いが多く、このあいだは北海道への出張もあって驚きました。(笑)
――出張は好きな人と苦手な人と分かれそうですが、Cさんはどうですか?
色々な場所で色々な人と話ができて私は好きですよ。
会社でずっと机に座っているより楽しいです。(笑)
昔は何時間でも製図台に向かったり、CADで図面を描いたりできたのですが。
――出張中、時間があるときは観光することもありますか。
そうですね。時間があるときは、ご当地の食べ物を食べてみようかなという楽しみもあります。
今は感染症予防で難しい場合が多いですけどね。
――電気の仕事はどのくらい続けられていますか。
高校を卒業して1年間は違う仕事をしていて、そのあと19歳からなので、37年ですね。
――電気の仕事をしようと思った理由やきっかけは何ですか。
高校進学の際に父親から手に職を付けたほうが良いと言われ、元々理系が得意だったこともあり、工業高校へ進むことを決めました。
さらに、これからは電気の時代だろうという話になり、電気科を選びました。
――電気の時代・・・!
この先ずっと何をするにも電気は必ず必要になるものだから、と父親に言われました。
もともと物を作ったり絵を描いたりするのは好きでしたが、電気工事に強い興味があったからこの道を選んだというわけではないです(笑)
――現在は設計・施工管理をされていますが、これまでのキャリアのなかで職人としての経験もあったのでしょうか。
そうですね。最初に入った会社で1年間は現場作業をして技術を磨いて、2年目から設計・施工管理の仕事にも携わるようになりました。
その会社は人が少なかったこともあって皆で協力して作業を進めていたので、施工管理も現場作業もどちらもこなして現場を納めていました。
――これまでに印象に残っている現場はありますか?
研冷工業に入る前の話ですが、サッカー場のナイター設備工事をしたときに、絵を加えた図面を褒めてもらえたことが印象に残っています。
――お客様から褒めていただけたのですね。
そうです。市の公共工事だったので、市の担当の方です。
20m程の電柱を4基建てて6灯の照明を取り付ける工事だったのですが、完成予想図を絵に描いて図面に加えたんです。建築で言うパースのようなイメージです。
CAD形式で渡さないといけないのでCADで線を引いて、立体的な絵を描きました。
非常に手間がかかる作業でしたが、イメージが伝わったことから褒めてもらうことができました。
――そういった作業が得意なんですね。
元々、子供の頃から絵を描くことが好きで、学校の図工の成績は5段階評価の4や5をずっと取れていました。
昔は仕事でも、分電盤や照明器具などを取り付ける位置を分かりやすく伝えるために、図面の脇に完成図として絵を加えることが多かったです。
他にも、現場で一番大変な思いをしたのは……
――大変だった話、聞かせてください。
これも研冷工業に入る前の話ですが、とある現場の電気工事を担当したときに、換気工事と空調工事も私が受け持つことになりました。
一人で電気、換気、空調の3つを管理しながら施工したときはかなり大変でした。
現場は大変でしたが、夜中まで図面を描いていたら現場の所長が事務所に遊びに来て「おう、飲み行くぞ!」と誘ってくれることがあって、そういったところは楽しかったですね。
――換気や空調といった専門外の分野を任されて、なんとかこなせるものなんですか?
難しいですが、現場作業をしてもらう協力業者さんに相談しながら見よう見まねでなんとかするしかない状況でした。
お客様へご迷惑を掛けずには済みましたが、コンクリートを打つ際に予め入れていたボイド管と換気用スリーブとのサイズが合わないというトラブルがありました。
原因を追っていくと、設計図上のサイズと実際のサイズに相違があったことが分かりました。
当時は専門外の換気や空調に関する知識が浅かったため、設計図の間違いに事前に気付くことができませんでした。
それからは、設計図は間違いがある場合があるので、間違い探しをするくらいで臨まないといけないということを学べて、良い経験になりました。
――大変なことが多い一方で、この仕事の面白いと思うところはありますか。
施工が一通り終わって、電気を通して、設計通り正常に動作したときは達成感があります。
あとは、シーケンスという、タイマーやマグネット、センサーなどを使った制御を自分の考えた通りに動かせたときは面白いなと思います。
――例えばどういったものがありますか。
例えば工場でよくあるのが、設備稼働中の巻き込み事故を防ぐためのセンサーや、扉が2つある部屋で一方の扉が開いているときにもう一方の扉を開けないようにするインターロックなどです。
他には昔ある工事の現場で、積載高さをオーバーしているトラックを感知するためのセンサー制御を作ったことがあります。
工事をするときに、作業を行うために鉄のトンネルのようなものを作ったのですが、スペースの都合で公道での車両の高さ制限のギリギリで作りました。
そのトンネルに高さ制限を違反したトラックが激突して大事故が起こらないようにするためのセンサー制御です。
そういった仕組み作りは、やっていて面白いですね。
――現在、電気部の増員のための募集をしていますが、どんな人に入社してほしいですか。
一般的なことしか言えませんが、やる気のある人です。
経験者で即戦力になってくれるに越したことは無いですが、未経験でも教えます。
――未経験の方には何から学んでもらいますか。
まずは図面を描いて読めるようになってもらわないといけません。
施工管理という仕事は現場に指示を出さないといけませんから。
あとは、施工管理技士の資格も取ってもらいたいと思います。
――知識や技術はどうやって身に付けていくものなのでしょうか。
まずは先輩の下について勉強して、あとは経験です。自分でやってみて覚えるのが一番です。
さきほど失敗談を話しましたが、私も数えきれないくらい失敗してきました。
それをどうにか乗り越えていって、その積み重ねで知識をつけていって、それで施工管理ができるようになります。
――Cさんご自身のことについても教えてください。休日の趣味はありますか?
昔は車が好きでよくいじっていました。
いま凝っているのは、今年始めたばかりですが、山の一角で山菜やキノコを育てています。
キノコは原木栽培で山に投げてあって、週末に様子を見に行くのを楽しみにしています。
――今はまだ観察中なんですね。
そうですね。秋になったら原木を切って榾木にして、冬場に穴をあけて菌を植え付けるといった流れです。
今年は椎茸にしたのですが今度は、なめこをやってみようかなと考えています。
山菜の方は、タラの木を切ってきて植えています。
――「山菜やキノコを…」と言われて、てっきり採る方かと思ったので、「育てています」と続いて驚きました……!それでは最後に、座右の銘を教えてください!
「なんとかなるさ」ですね。あまり悩んでも仕方がないですから。「なんとかなるさ」です。
Cさん、ありがとうございました!