社員インタビュー

リニューアル部 Sさん

  • 2024年6月10日

今回の社員インタビューはファシリティ事業部 リニューアル部のSさん。

担当している業務のことや、仕事をするうえで心掛けていることなどをお聞きしました。

(※内容は取材当時のものです。)
(※部署の呼称のみ2024年7月現在のものに変更しています。)


――Sさんの担当業務を教えてください。

ファシリティ事業部 リニューアル部で設計・積算や現場の施工管理を行なっています。

――この設備工事の施工管理の仕事は、超ベテランですよね。

この仕事一筋で50年以上になります。

――入社してどれくらい経ちますか?

約1年半です。

――研冷工業に入社してすぐの頃は主に現場管理の支援をされていましたよね。

そうですね。新潟大学や高野酒造様の工事を手伝っていました。
その後、工場の設備配管や空調工事などの積算や施工管理を担当しました。

――技術顧問として社内から技術的な相談を受けることも多いですよね。

設計や積算は前職のときからずっとやっていて、一番大きいところだと予算60億円の現場を担当しました。
何かあれば相談してもらって、私の経験を役に立ててもらえればと思います。

――いま現在もお客様から提案の依頼を受けている特殊な試験室の工事について、過去に同様の工事の経験があるSさんに設計・積算から尽力してもらっています。工事が決まればそのままSさんが現場も担当するのでしょうか。

私が現場所長に就くかはまだ分からないですが、いずれにせよ現場に入ることにはなると思います。

現場所長は若い人に就いてもらって、私が一緒に面倒を見るといったやり方のほうが会社のためになるんじゃないかと思います。

――確かに会社としてはSさんから知識やノウハウをどんどん盗みたいところです。

そうそう。どんどん、全部盗んでもらって。

――これまでの経歴について聞かせてください。

出身は東京で、工業高校を卒業して大手の設備工事会社に入社しました。

その3~4年後くらいにできた新潟営業所に異動になり、それから40年以上、新潟に居ます。
だからもう新潟の方が長いんですよ。

――そうなんですね。

新潟にきて最初の現場はオークラホテルとイタリア軒の新築工事でした。
そこでは上司と一緒で、私は下っ端として走り回っていました。

初めて一人立ちして担当したのが燕労災病院の新築工事でした。

それが終わってから20年近くは、小千谷にあった半導体工場のクリーンルーム空調などの工事を担当していました。

――そのお客様の仕事に付きっ切りだったんですね。

そうですね。クリーンルームが5つくらいある工場で、沢山仕事をいただいて、ほぼ付きっ切りでした。

そのあとは新潟営業所の所長を任されました。そうなると当然、営業もやらなきゃいけなくて。
10年間、営業経験も積みました。

――なぜ研冷工業に入社しようと思ったんですか?

前の会社から年齢的な理由で、もうそろそろ……と言われ始めたので、辞めて半年くらいゆっくりしてたんです。
でもまだまだ元気はあるし、女房と暮らしているものの、人との会話が減ったことで精神的に落ち込んできたりもして。
そこでハローワークにいって空調設備関連の求人を調べたら研冷工業が募集してたんです。

――他に同業の会社の求人は無かったですか?

そのときはあまり出てなかったと思いますね。
それに、研冷さんのこと知っていたんですよ。一度仕事を手伝ってもらったことがあったなと。

――ご縁があったということですね。高校を卒業したときの、この仕事を志したきっかけは何だったんですか?

当時は、この仕事がしたいという強い熱を持って入ったわけではないですね。
小学生の時は造船技師になりたいと言っていたから、昔から物作りは好きだったのかも知れないです。

――この仕事の大変なところはどんなところですか?

私のやり方として、まず工程表や施工計画などを最初に全て作り上げてしまいます。

どういう順番で、○月に○人集めて……という計画を、立ち上げ段階で全てやってしまう。最初に完璧にやっておくと、やった分だけ後がラクなんです。

なので与えられた工期に対して工程をどう組み立てていくかがとても重要で、一番大変なポイントだと思います。

――大変だった現場のエピソードはありますか?

中越地震のときですね。担当していた小千谷の半導体工場も被害にあって、ほぼ全ての装置が倒れてしまったんです。
全国各地から集まってくれた施工業者さんと復旧工事にあたりました。

先程、工事は段取りが重要だと言いましたが、このときは計画も立てようがなくて大変でした。

家にもほとんど帰れなくて、ずっと車で寝てましたよ。支援に来てくれた人たちにはホテルに泊まってもらったり、プレハブ建ててそこに寝てもらったりして。

――大変な一方で、この仕事の良いところや、報われる瞬間ってどんなときですか?

工事の最後に試運転をしたとき、多少お客様のイメージ通りじゃないところを指摘されることがあります。
それを手直しして、そこで「ありがとうございます」って言われたとき、それが一番嬉しいかな。

――仕事を進めていくうえで大切なことは何だと思いますか。

たとえ恥をかいてもいいから、困ったときや自信が無いとき、やったことがないことをやるときは、とにかく相談することが大切だと思います。

――お客様と仕事をするうえで大切なことは何だと思いますか。

信頼関係を作ることです。

そのためにどうするかって言うと、まずは言われたことにすぐ答えること。

お客様から見積りや問合せなどがあったら遅くても3~4日中には回答する。
そこで100%の完璧な回答じゃなくてもいいんですよ。
70~80%の暫定的な回答でもいいから返事をするのが大切だと思います。

――音沙汰が無いと不安になってしまいますよね。

そうそう。不安にさせられると、信用が落ちてしまいますよね。

例えばお客様から工事の金額を訊かれたとして、そのお客様は建築や空調に関して知識がなければ工事が100万円掛かるのか1000万円掛かるのか全く分からないですよね。
そのうえ恐らく上司への回答期限があると思うんです。
そこで概算金額だとしてもお客様に提示できれば、お客様も上司にひとまず報告ができるわけじゃないですか。

そういった相手の立場で考えた行動が、信頼づくりには大切だと思います。

――Sさんご自身に関しても質問させてください。趣味や休日の過ごし方は?

最近は畑が一番面白いですね。
今は玉ねぎや茄子などを作ってます。

――このまえの朝礼で(※)、山登りもしているとおっしゃっていましたよね。

山登りというか山歩きかな。あとは女房とスキーに行ったり、昔の同僚とゴルフをしたりしています。

(※弊社では朝礼で、持ち回りの進行役が自らの近況報告をすることがあります)

――奥さんも色々やられているんですね。

女房がすごく運動やスポーツが好きで、持久力なんかは負けます。

――Sさんもパワフルな人ですよね。

体を動かすのは大好きですね。だから、家にいても1時間も座ってないです。

――私が思うのは、まず普段から人一倍、声量がある。

ああ、それはいつも言われます(笑)

昔、野球をやっていた影響かなと自分では思うんですけど、耳が悪いせいだと人から言われることもあります。

――私は声が小さい方なので羨ましい(?)です。声が大きい方が人生が捗ると思うんです。

ああ、例えば現場ではそうかも知れないですね。見回りしていて職人さんに安全注意するときも声が通りますし。良い面の方が多いかも知れないです。

悪い面は……酔っぱらったときに声がデカくて怒られるときくらいですかね。

――だから今日はそのパワーの秘訣を聞こうと決めていたんです。

私、食べるのが好きなのでやっぱり、ちゃんと食べることかな?量は沢山食べられないですが。
あとはお酒。

――お酒も好きなんですね。

家でも飲むし、外に飲みに行けば人との会話を楽しめるから、そういう意味ではパワーの源になっていると思います。

――なるほど。たしかに話を伺っていると、お酒に限らずなんでも楽しむ姿勢をお持ちですよね。

そうそう。人生、なんでも楽しまないといけないと思います。

――最後に、Sさんの座右の銘を教えてください。

座右の銘…… 「我 事において後悔せず」かな。何やっても後悔はしないよ、と。 失敗したとき、後悔してもしょうがないからさ。

――後悔しないようにしよう、と。

いや、後悔「せず」ですね。
もう、すぐ忘れてしまえってことよ(笑)


Sさん、ありがとうございました!

メールでのお問い合わせ
お問い合わせフォーム
電話からのお問い合わせ
TEL. 025-281-4800
営業時間:平日 9:00 ~ 17:00