社員インタビュー

設備部 Sさん

  • 2023年4月4日

今回の社員インタビューはファシリティ事業部 設備部(旧 工事部)のSさんに、担当している業務について、仕事をする上で心掛けていることなどをお聞きしました。

(※所属・内容はインタビュー当時のものであり、2024年7月現在は後に新設されたビジネスサポート部に所属しています。また、部署の呼称は2024年7月現在のものに変更しています。)


 🎙️担当している業務について

――Sさんはどういったお仕事をされていますか。

設備部でバックオフィス業務を担当しています。現場代理人のサポート役です。
現場のいわゆるコア業務以外のものを担って、現場の負担を減らせるようにサポートする仕事です。

――具体的にはどんな業務をしていますか?

工事書類の作成や整理、仮設事務所設置の段取り、備品の手配、社内会議や打合せの段取りなどです。

工事看板の作成や、機器・配管等に貼るカッティングシートの作成、施工計画書作成のお手伝いなどもしています。

建設業許可表等を掲示するための工事看板

――工事を受注してから始まるまで、どういった準備を行っていますか。

「役割分担会議」や「施工検討会」を行います。
私はその段取りをしたり、会議の内容をまとめた資料を作成したりしています。

――会議では何を話したり決めたりするのでしょうか。

「役割分担会議」では、現場代理人のほか、予算組み担当者、書類作成担当者など、その工事における各業務の担当者を決めています。

「施工検討会」では、事前に想定される施工についての懸念点や不明点、確認すべき点の洗い出しなどを行っています。

設備部を中心に行っていますが、ときには、過去にその現場に携わったことのある他の部のメンバーに参加してもらうこともあります。

――「施工計画書」とはどういった内容の書類ですか。

施工の手順や工法、現場管理・品質管理・安全管理の方法や方針など、工事を行うにあたって把握・管理するべき内容全般をまとめた書類です。
監督員や現場代理人、協力業者など、関わる多くの人が共通認識を持って工事を進めるにあたっての基本となる計画書です。

――工期が終わりに近づいてくると、竣工書類の分厚いファイルが事務所に並びますが、あの書類をまとめるのはとても大変そうに見えます。

竣工書類は契約時の提出書類と工事中の提出書類に、工事完了後に作成した書類を加えて、まとめていきます。
工事中に作った書類も多く含まれているので、日々の書類作成や管理をマメに行っていれば、最後にバタバタと慌てることは少ないです。

竣工が近くなり、工事書類がズラリ。

――書類の不足や見落としを防ぐために気を付けていることはありますか?

最初におおよその目次を作っておいて、そこに日々の書類を加えていくという方法をとっています。
昔は、最後に書類をかき集めてまとめていましたが、慌ただしくやっていると見落としが多くなるので。

――公共工事では工事成績の点数がつけられますよね。提出する書類も、その点数に影響しますか?

そうですね。工事の出来栄えだけでなく、書類についての検査もあります。ただし、どうすれば良い点数が貰えるのか、詳細に公表されているわけではありません。

検査の際に指摘を受けた項目は社内検査のチェックリストに加えたり、良い点を貰えた項目とそうでない項目は、それぞれの理由を工事を振り返って分析して、後に活かすようにしています。

――昨年度は大きな工事が並行して進んでいて、書類業務をコツコツと進めるにしても、なかなか大変だったのではないでしょうか。

そうですね。 大きな工事では、協力業者さんが多かったり、更にその下請に協力業者さんが入っていたりします。合計すると、ひとつの工事だけで見ても数十社の業者さんが入っていて、安全書類の取りまとめなどが大変でした。

そのうえ、複数工事が並行していたので、書類の抜けがないかチェックしやすくなるように、表を作って管理していました。

大きな工事が重なると大変な反面、必ず無事にやり遂げてやろうと、気持ちに火がつきますね。

――安全書類は協力業者さんから提出してもらう書類ですよね。

協力業者さん各社に、作業員名簿や工事車両の届出書、再下請通知書などの書類一式を作ってもらって、こちらに提出してもらいます。

協力業者さんに提出を依頼する際には、どうしたらお互いが気持ちよく、スムーズに仕事ができるかを考えて依頼するようにしています。

 🎙️優良工事受賞について

――昨年、じょんのび館様の工事が新潟市優良工事を受賞しました。工事をサポートする立場として、受賞に貢献できたと思う点はありますか。

配管表示のカッティングシートの工夫や、配管のフロー図(系統図)の出来栄えは評価して貰えたのかなと思います。
カッティングシートは、それが何の配管なのかが分かるように名前を表示するものなのですが、そこに配管の流れの方向を示す矢印を加えて、より分かりやすくなるようにしました。

他の現場でも同様の表示を行っていますが、配管の数が特に多く密集している温浴施設の工事ではポイントが高かったのだと思います。

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令和4年度 新潟市優良工事を受賞しました|お知らせ

給湯設備・ろ過設備 改修工事|じょんのび館様|施工事例

――配管のフロー図はどういったものを作りましたか。

系統毎に、機器やお風呂が互いにどのように繋がっているかを表した図です。

ご要望を受けて作成したものではありますが、普通に作っただけでは取っ付きにくいと思い、施設の方々にもなるべく簡単に理解できるように、浴槽やボイラーをアイコンっぽく作ったり、明るい色を使用したりしてポップに仕上げました。

――工事が終わった後、施設の方々が管理をしやすいような配慮に力を入れたんですね。

そうですね。見易さや理解のし易さについては普段から心掛けています。

機器や設備の操作、清掃の仕方を記載した取扱説明書を作るときも、施工業者さんから貰ったものに更に手を加えて、より分かりやすくなるように力をいれました。

 🎙️設備部について

――Sさんから見て、研冷工業の設備部ってどんな雰囲気ですか?

みんな協調性があって、誰かが忙しいときは他の人が声を掛けて協力し合っています。
向上心もあって、失敗したことや反省点を次に活かそうと頑張っています。
普段は面白い人たちで、やるときゃやる!という雰囲気ですね。

🎙️Sさんご自身についても教えてください!

――仕事を行なう上で心掛けていることは何ですか。

すぐに終わるような細かい仕事は、できるだけ先に終わらせるようにしています。
やれば数分で終わるようなことでも、後回しにすると積み重なって手が回らなくなってしまうので。

――研冷工業で仕事をするなかで身についたことを教えてください。

工事に関わること以外にも色々なことをさせてもらいましたが、印象的なのは、この社屋の改修工事ですね。

床や壁紙などの内装をみんなで選んだり、エントランスサインを作ったりして楽しかったです。
特にエントランスのタイルは良い物を選べたなと思います。上品さがあって、ゴミが目立たなくて。笑
普段の工事とは関係のない業務ですが、そうした経験が工事における資料作成などにも活きているのではないかと思います。

エントランスのタイル
エントランスサイン

――この仕事をするうえで、どんなときにやりがいや達成感を感じますか

まずは何よりも、事故なく無事に工事が完了することが一番大切だと思います。
そのうえで、現場の担当者がお客さんに喜んでもらえたり、公共工事で良い評定点が取れたりしたときは私も嬉しく思います。

――今後挑戦したみたいことや目標はありますか。

新卒や未経験で設備部に入る人が、より働きやすく、学びやすい環境づくりを少しずつでも進めていけたらと思います。

――ありがとうございます。それでは最後に、座右の銘を教えてください。

昔は「明日は明日の風が吹く」でしたが、それも通用しないなって思うようになって……

――確かに、ここまでお聞きした「積み重ねや振り返りが大事」という話と、なんとなく相反する気がします 笑

「神は乗り越えられる試練しか与えない」で。お願いします。


Sさん、ありがとうございました!

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